当たり前のことを当たり前にやっていくことの難しさ
当たり前を徹底する強さ
私が常に心がけていることの一つに、「当たり前のことを当たり前にやっていく」という考え方があります。一見すると、とても簡単なことのように思われますが、実際に徹底するのはとてつもなく難しいものです。
例えば、日常業務の中で挨拶をしっかりする、整理整頓を徹底する、ユニフォームを綺麗に着る、患者さんや業者さんに優しく接するといったこと。これらはどれも、社会人としては当たり前の行動かもしれません。しかし、これらを一つ一つ確実にやり続けることができる人や組織は、実際にはそう多くありません。
99%の人が実行できる事柄でも、それを500回確実に実行しようとすると、0.99の500乗、すなわち約0.006=0.6%と、とても小さな確率になってしまいます。つまり、個々の行動がどれほど簡単であっても、これを長期間にわたって徹底することはとてつもなく難しいのです。
私は、この「当たり前を徹底すること」こそが、最も強い競争力になると考えています。特別な設備や技術、目新しい取り組みがなくても、日々の基本をしっかりやり続けることで、信頼が生まれ、結果として周囲との差別化につながります。
個性とは自然に滲み出るもの
経営者として、よく「自社の個性を出すべきだ」という話を耳にします。しかし私は、個性というのは他の人と同じようにやっていても、なお残ってくるもの、押さえつけようとしても抑えられないものだと考えています。
「うちにはこんな設備があります」「うちのオリジナルサービスです」といった形で個性を打ち出すよりも、基本をしっかり守り、日々の姿勢や対応の積み重ねを続けていく。そうすることで、自分たちのスタイルや空気感が自然と形作られ、それが他院にはない個性として認められるのではないでしょうか。
凡事徹底が最大の戦略
特別なことをしようと背伸びするよりも、日常の当たり前を一つ一つ丁寧にやり続ける。その繰り返しが、結果として強い信頼やブランドを生み出します。
私たちのクリニックでも、「礼儀」「整理整頓」を徹底するよう心がけています。これができれば、優れたスタッフが集まり、日々の医療現場で良い仕事ができると思うのです。
「当たり前のことを当たり前にやっていく」——それこそが、私たちが最も大切にしていることであり、最大の競争戦略です。
※院内ミーティングより
これは、毎週金曜日の朝に行っているスタッフ向けミーティングで話した内容のひとつです。
私たちのクリニックでは、「なぜこの仕事をしているのか」「どうあるべきか」といった価値観の共有を大切にしています。
こうした考え方は、内部のメンバーだけでなく、
訪問診療に関わるご家族や関係者の方、地域の皆さんとも分かち合っていけたらと思い、今回ブログという形にまとめました。