初めての事例検討会を開催しました
7月9日、当院では初めての試みとして、事例検討会を開催しました。地域のケアマネジャーさんや病院のMSW(医療ソーシャルワーカー)さんをお招きし、当院のスタッフとともにALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんについて意見交換を行いました。
今回の検討会では、医師が主導するのではなく、ケアマネジャーさんの視点を軸に議論を進めてもらいました。患者さんの生活背景や家族との関係性など、医療の枠を超えた視点からの情報が非常に重要であることを再認識しました。ジェノグラムやアローチャートを用いて、患者さんの思いや家族関係を可視化し、深い振り返りと今後につながる学びを得ることができました。
医療と介護は、特に地域医療においては切り離せない関係にありますが、心理的な壁を感じる場面も少なくありません。今回は、立場を超えてフラットに意見交換できる貴重な時間となり、今後も定期的にこのような場を設けていきたいと考えています。
また、病院のMSWさんから「クリニックにもソーシャルワーカーのような相談窓口を設けてはどうか?」というご提案をいただきました。外部の方から見ると、「誰に相談すればよいのかわからない」という声もあるとのことで、非常に有用な助言だと感じました。今後は、そのような相談役のポジションをクリニック内に設けることも具体的に検討していきたいと思います。