AIを活かした業務効率化──私たちの今後の戦略

AIの進化は、医療現場の働き方そのものを変えていきます。私たちのクリニックでも、単純な入力作業などは、積極的にAIが使える環境へ切り替えていく方針です。

特に、文書作成やスケジュール整理などはAIが得意とする領域です。GoogleやMicrosoftのクラウドサービス、Notion、SlackといったツールはAIとの統合が進んでおり、日常業務の負担を大幅に減らしてくれます。一方で、既存の国内向けシステムや一部の製品はAI対応が遅れており、ツールの選択は今後の重要な課題です。

内部のコミュニケーションツールについても、今後はLINEからSlackへの移行を提案しています。LINEは国内では広く普及していますが、AI連携やグローバルな展開には不向きです。SlackであればChatGPTやGoogle GeminiといったAIとのAPI連携が容易であり、さらに、Zapierなどの連携ツールを使えば、自動的にNotionに記録するといった仕組みも可能になります。これにより、記録業務の効率化は飛躍的に進むでしょう。

AIが思考や言語処理を担うようになると、人間に残るのは「身体性」です。診察やケアのように身体を伴う行為や、人と人との直接的な関わりはAIには代替できません。むしろAIが知的作業を担うほど、人間の身体性や感覚を活かす価値は相対的に高まっていくと考えられます。

私たちはAIに任せられる部分を積極的に任せ、人間はより本質的な医療行為や患者さんとの関わりに集中する。そんな未来を見据えて、今から準備を進めていきたいと思います。

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