在宅医療は“地域のインフラ”である──おうみ在宅クリニックの実践から
在宅医療は、単なる診療サービスではなく「地域のインフラ」だと私は考えています。
電気や水道、ガスといったライフラインが生活に欠かせないように、在宅医療もまた、地域で暮らす人々の安心を支える基盤の一つであるべきです。
おうみ在宅クリニックでは、患者さんやご家族に寄り添うことはもちろん、ケアマネジャーや訪問看護ステーション、地域の病院や施設と密に連携し、「切れ目のない医療」を目指しています。誰か一人の努力で完結するものではなく、地域全体で築くネットワークこそが、安心の土台になると考えています。
そのため、私たちは診療にとどまらず、地域に医療をひらく活動も積極的に続けています。ピアザ淡海でのブース出展では、学校関係者をはじめ多くの方々に在宅医療を身近に感じていただきました。さらに、9月30日には大学の同級生である富田先生とともに、「福祉と医療の両面からインフラを築き、まちをつくる」というコンセプトで勉強会を開催します。
こうした取り組みは、すぐに目に見える成果につながるものではありません。しかし、少しずつ地域に根を下ろし、理解と共感を広げていく営みこそが、未来の在宅医療を支える力になると信じています。
地域の方々が安心して暮らし続けられるように。
その基盤を形づくる一員として、私たちはこれからも在宅医療に取り組んでいきます。
セミナーの詳細はインスタグラムをご確認ください。
https://www.instagram.com/omi.home.clinic?igsh=MW9jaTc3eWRwMG41cg%3D%3D&utm_source=qr